自作キーボード温泉街の歩き方

自作キーボードの世界は温泉に例えられます。自作キーボードの温泉街の楽しい歩き方を紹介します。

「Acid Caps ”Premium"」White on Blackを販売するよ!

こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。

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Acid Caps Premiumに新色が追加されるので、その告知記事です。

今回の新色はシンプルながら複雑な事情があるので、ぜひ読んでみてください。

前置き:Acid Capsって?

私が展開する日本語配列にも対応したキーキャップセットシリーズの名前です。

「Acid Caps」というキーキャップシリーズのキッカケと概要については以下の記事を参照してください。

salicylic-acid3.hatenablog.com

その後の展開や統廃合を繰り返し、TPOを選ばずにどこでも使える"Standard"、奇抜なデザインの"Collection"、更にその高級ラインとして"Premium"を設定して展開してきました。

salicylic-acid3.hatenablog.com

salicylic-acid3.hatenablog.com

前置き2:Acid Caps "Premium"って?

その名の通りAcid Capsの高級ラインという位置づけです。

肉厚なPBT製キーキャップ、豊富なコンベックスキー、日本の自作キーボードシーンに更に合わせたセット内容、そして精密な印刷が高レベルで実現されています。

ただしその高品質さと引き換えに、最低発注個数が非常に多く、個人で捌くのはかなり難しい商品でした。

今回はmoimate社と最低発注個数を折半することで家を在庫の海に沈むことを回避しました。

White on Blackについて

その名の通り、黒ベースに白い印字のシンプルなキーキャップです。

7sProMaxさんに添えて
シックでとてもいい(自画自賛

「え?普通じゃん!」と思われると思います。

私も作るまではそう思っていましたが、これがまた結構難しいんです。

まず、何より高いんです。

具体的に言うと他のAcid Caps Premiumより40%くらい原価が高いです。

なぜこんなにコスト高かと言うと、印刷回数や手間に寄るんですね。

Acid Capsのキーキャップは昇華印刷という方法で製造されていますが、塗料を樹脂に染み込ませてる方法であるがゆえに、キーキャップの下地の色にすごく左右されてしまうんです。

黒ベースのキーキャップと言っても、黒い樹脂で作ってしまってもその上に白の印刷はできません。

なぜかと言うと、前述のように昇華印刷は樹脂に塗料を染み込ませる方式だからで、元の樹脂の色に混ざるからです。*1

じゃあ白ベースの樹脂に、文字部分だけを避けて周りを黒で印刷しちゃおうぜとなる*2わけなんですが、これはこれで難しい。

昇華印刷方式は裏側を見ると分かる
塗料の染み込みが一定で、非常に丁寧に仕上げられているということも分かる

ちょっと想像してみて欲しいんですが、昇華印刷方式は塗料を付着させて、その後熱して塗料を樹脂に染み込ませる方式です。

www.youtube.com

要するにキーキャップの上から塗料を付着させるわけですが、キーキャップは台形です。

上から塗料を付けたシートを被せると側面に塗料を一定に付着させるのが難しいんですね。

特にキーキャップの角なんかはシートが伸びてしまうために、色が薄くなってしまう。

特に濃色だと側面や角の色が薄くなって色ムラに見えてしまうんですが、その部分をちょっと濃くしたり、追加でもう一回印刷したりして一定の色味に保っているそうです。

そんなわけで黒ベースのキーキャップの製造はコスト面で難しかったのですが、前回の記事にもあるように、Boothの方は私の好きな仕様で発注して販売できるようになったので、前々からやりたかった黒ベースのキーキャップを作ってみたというわけです。

黒ベースのAcid Caps Premiumが出来たことで、MX系のキーボードは黒ベースのケース色を選択しやすくなる副次的効果もあったりするので、今後は黒系のキーキャップも積極的に作っていきたいと思います。

しかしながらKeeb-On!での再販はコスト面で難しく、それでいてBoothでは再販を基本しないという方針なので、このWhite on Blackそのままの再販は難しいかなと思います。

シンプルなキーキャップが欲しい方はこの機会にどうぞ。

箱のWhiteのスペルをミスしたのは痛恨のミスです。
せっかく格好いいのに。。。

他のスペック等

  • キー数:189キー
  • 素材:PBT
  • キーの厚み:約1.5mm
  • プロファイル:Cherryプロファイル
  • レジェンドの印字方式:昇華印刷(アクセントキーなどの白地以外のキーのみ5面昇華印刷)
  • 製造:Keyreative

販売URL

salicylic-acid3.booth.pm

Acid Capsの今後

Acid Caps Premiumには黒ベース、及び5面昇華印刷のカラーラインナップを入れていきたいと思っていますが、あんまり冒険したものは難しいかも知れません。

が、多分我慢出来ないのでやります。

特に赤。

赤が好きなので。

伏線になったりする、かも

Acid Caps Lowprofileも色々トラブっていますが、同じ方針で絶対やります。

ClickBoard用のAcid Caps Clickprofileも試作待ちですが、絶対やります。

キーキャップが無いとキーボード作れないですからね。

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おわりに

前々から欲しかった黒ベースのAcid Caps Premiumを、ついにリリースすることができて嬉しいです。

今後も色々作りたいですね。

 

本記事に対して問い合わせや要望があれば遠慮なく私のDiscordまでどうぞ。

salicylic-acid3.hatenablog.com

この記事はClickBoard ErgoMini v0.1 + Tented Bounce baseで書きました。

*1:シルクプリントという厚みのあるインクを樹脂の上に乗せる方法がありますが、この方式は塗料が使用に伴って剥げるという欠点があります。

シルクプリント方式にはクリア層を重ねて塗装することも多いですが、それでもいずれ剥げます。

しかし安く色々な印字が作れるので、安いキーボードにおいては主流の方式だったりします。

指で触って僅かにボコボコするならシルクプリント方式だと思います。

*2:いわゆる逆昇華印刷「Reverse Dye-sub」方式です。