自作キーボード温泉街の歩き方

自作キーボードの世界は温泉に例えられます。自作キーボードの温泉街の楽しい歩き方を紹介します。

(設計者向け)Choc v2用スタビライザーの使い方を解説するよ!

こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。

少し前からKeeb-On!で単品販売しているChoc v2用スタビライザーの使い方を解説しようと思います。

はじめに

この記事は自作キーボード設計者向けの記事です。

背景として、2025年までChoc v2用スタビライザーが単品で入手できない状況が続いていました。

それまでは苦肉の策としてスタビライザーが無くてもギリギリ使える(個人の感覚)長さのキーに限定して設計する等の手法が取られてきましたが、2.25uのシフトキーや長いスペースバーなどは使用できない状況が続いていました。

私のGoForty R47Goもその頃の作です。

しかし、私個人の伝手で入手ルートが確立できたので、GoFortyJPやUS、ToSeventyJPとUS、InSixtyENとJP、AtEightyUSとJPなどの色々なキーボードの前提となっていました。

そして私個人のキーボードに使うだけでなく、日本の自作キーボードシーンで使えるようにKeeb-On!でも単品の販売を始めたのでした。

Choc V2スタビライザーkeeb-on.com

この時はひっそりとフットプリントを公開しただけで、いずれ使用方法を解説しようと思って商品ページに色々注意点だけを書いていました。

正直不親切だったなと思っていますが、他のタスクを優先した結果でした。

申し訳ないです。

突然のMOQの急増

しかし、仕入先から突然MOQ(最低発注個数)を引き上げるという通知が来たのです。

数百とかではなく、数千です。

一つのキーボードで2~3個くらいしか使用しないので、数千台分のスタビライザーとなります。

とてもじゃないですが、私一人が設計したキーボードで消費しきれる気がしません。

かといって、諦められる部品じゃありません。

もはや私が設計するChoc v2スイッチ用キーボードの半分くらいは、このスタビライザー無しで使用できないのですから。

ともあれmoimate社に使い切れるか分からないスタビライザー数千台分買ってくれと押し込むのは鬼の所業です。(じゃあスタビなしでいい奴だけにしようという結論になっちゃうんじゃないかなという予想もあります)

というわけで、私個人で大量に買うことにしました。

みんな、使ってくれ!

というわけで皆さんに使って欲しいので、この記事を書くことにしました、という背景です。

Choc v2用スタビライザーの使用用途

Choc v2用スタビライザーと書いていますが、GateronLP v3用にも使用できます。

Cherry MX互換スイッチ用には使用できません。

未検証ですが、Choc v1用にも使用できないと思います。

フットプリント

基板用フットプリント

github.com

スイッチの真ん中に合わせて使用することで、2.75uまでのキーキャップに対応します。

github.com

6uや7uはキーキャップ側がないのでフットプリントは作っていません。

4.25uや4.5uも同様ですが、需要があれば作ります。

github.com

ISOエンターの形は目安なだけなので、回転してワイヤーの向きを逆にしてもいいです。

基板作例

注意:スイッチの向きについて

Shiftキーなどの場合は上の写真の方向をオススメします。

スイッチを横にしないとスタビライザー裏の突起部分と干渉してしまいます。

ISOエンターの例です。

スイッチプレート用フットプリント

github.com

この画像の場合、下側にワイヤーが来るようになります。

※6.25uとISOエンター用のフットプリントは順次作ります。

プレート作例

寸法

MXスイッチ用のスタビライザーとの同時適用について

CherryMX互換スイッチと同じ基板で両方使えるようにしようとする方も結構いると思います。

基板上のフットプリンを並べてみます。
左がChoc v2用スタビライザー、右がMXスイッチ用スタビライザー。

2つのフットプリントを並べてみると、ネジ部分の穴を長くするだけで適用できそうな気がします。

ただ、MXスイッチ用のPCBクリップタイプがゆるくなったりしないかなと危惧しています。

申し訳ないですが、私は未検証です。

じゃあプレートの方はどうなんだってところなんですが、少しスタビライザー用の穴を広げたら行けそうかなとは思います。

ただ、それだと細すぎて怖いので、私個人としては分けたほうがいいんじゃないかなあと思って分けています。

 

あと、併用基板の弊害ですが、CherryMX用スタビライザーのステム部が基板と衝突する部分の底が無くなってしまうので、キーキャップが微妙に取り付けづらくなります。

上の写真のように裏側から押さえてキーキャップを取り付けなければならなくなり、私は併用はやめようと思いました。

クリップタイプのスタビライザーについて

クリップタイプのスタビライザーのフットプリントも同じくGithubで公開していますが、強度や使い勝手の面でスクリュータイプのほうが優れていますので、スクリュータイプを使ったほうがいいと思います。

私が大量に買ったスタビライザーがスクリュータイプであることも大いに関係していますけども。

この上クリップタイプのスタビライザーを数千セット買うのは、正直難しいです。。。

推奨する基板とスイッチプレートの素材について

基板は1.6mmを推奨します。

1.2mmの基板で使用する場合はシムなどの使用してください。

スイッチプレートに引っかかるタイプではないので厚みは何ミリでも良いですが、Choc v2用として使用できる2.2mmまでが上限です。

私は主に2mmのスイッチプレート(ポリカーボネートorアクリルor3Dプリント)で使用しています。

構造的にスイッチプレートレスでも使用できます。

これは2mmのアクリル製プレートです。

データシートについて

ありません。

ホントに公開されてないんです。

推奨基板厚やフットプリントについては実際のパーツの実測から割り出しています。

発注の条件として無理言ってもらいました。

しかし、部品番号をどこで検索しても出てこないので、必要そうな部分だけを抜き出して共有します。

※実測値と違ったりするので、あくまで参考程度に留めたほうが無難です。(本末転倒)
  特にこのまま読むとPCBの厚み部分が1mm指定になってそうに読めますが、実測では1.6mmです。

製造元について

データシートが公開されていないことと、型番を検索しても出てこないこと、購入までに購入元と色々揉めたので明言はしません。

でもこのスタビライザーは正確にChoc v2用で、私はメーカーから確認して買っています。

GateronLP v3はメーカーが対応を明言していないけど、使ってみたら使えた(ストロークも問題ない)という感じです。

作例の公開について

今公開できる作例がないので、正直迷っています。

Acid Caps LowProfileにテンキーがあればよかったんですけども。

こうなったら、なりふり構わず天キーのテンキーのChoc v2バージョンを作ろうかなって思っていたりします。

テンキーって、スタビライザーを3つも消費できますし。

作ったら公開します。

卸売について

卸販売にも対応しようと思います。

販売形態はまだ決定していないのですが、購入数に応じて安くしようと思っています。

価格はスタビライザーが到着後に決定します。

サンプル提供について

設計者向けにサンプル提供をしようと思います。

スタビライザー到着後に募集します。

恐らく、私のDiscord内から始めようかと思っています。

販売時期について

恐らく6月中には販売開始できるんじゃないかと思っています。

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おわりに

Choc v2用のスタビライザーを入手できるようになった!と思ったら…。

でもまだギリギリなんとかなるので頑張りたいと思います。

 

本記事に対して問い合わせや要望があれば遠慮なく私のDiscordまでどうぞ。

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この記事はClickBoard ErgoMini v0.1 + バウンスベース(テント)で書きました。