こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。

今回は私の設計した自作キーボードキット『GoFortyMX』の組み立て手順書、ビルドガイドを書きたいと思います。
- はじめに
- GoFortyMXについて
- GoFortyコンセプトとは
- キットの中身を確認する
- オプション
- キット外で必要なもの
- 必要工具
- 組み立て
- 使用上の注意
- 動かない時に
- ランキング参加中
- おわりに
はじめに
本キットをお買い上げ頂いた方、お買い上げありがとうございます。
拙い部分もあると思いますが一所懸命にガイドしますのでよろしくお願いします。
GoFortyMXについて
GoFortyをリリースして2年以上が経過しました。
様々な人に手に取ってもらい、色々なバリエーションを出してきました。
そのバリエーションの中でも、Cherry MXスイッチへの対応の要望は結構ありました。
しかしCherry MXスイッチは逆向きにつけるとQの列に干渉してしまいます。
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しかしUSBコネクタを基板に直付けしてしまうと後ろ側の余白が大きくなってしまいます。
GoFortyは前後の余白の大きさを揃えたいと思っていたため、この余白の不均衡が非常に気になってしまっていたので、多少高価になってもUSBコネクタをドーターボード(小基板)化してプレミアムな路線にしたのがGoFortyXでした。
せっかくプレミアムにするならと豪華な構成にしまくったら再販が厳しくなってしまい、いよいよどうしたものかと思っていたのですが、Fusionの設計スキルの向上により良い感じのケースが作れるようになったので再チャレンジしてみました。
割といい感じにできたので、今度こそ定番商品にという意識も込めてGoForty『MX』という名前にしました。
GoFortyのバリエーションのようなネーミングですが、GoFortyのデザインラインを更新するつもりで一から再設計していますので、気に入っていただけると嬉しいです。
ちなみにこのGoFortyMXはGateronLP v3にも対応しているため、逆に本家GoFortyが無くならないようにあっちにもテコ入れを考えているところです。
製品についてのお問い合わせは私のDiscordまでどうぞ。
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GoFortyコンセプトとは
本キーボードは私の「40%キーボードを楽しもう」というGoFortyコンセプトに基づいて設計されました。
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キットの中身を確認する
以下は本キットの内容です。
内容物一覧
| 品目 | 数量 |
| 基板 | 1 |
| スイッチプレート | 1 |
| アッパーミドルプレート | 1 |
| アンダーミドルプレート | 1 |
| ボトムプレート | 1 |
| チルトミドルプレート | 1 |
| チルトプレート | 1 |
| m2ネジ(4mm) | 9+ |
| m2ネジ(10mm) | 3+ |
| スペーサー(6.5mm) | 6 |
| ゴム足 | 4 |
万が一部品が不足している場合、お手数ですが以下の方法でご連絡ください。
購入先が私のBoothショップの場合:Boothのメッセージをいただけましたらすぐに発送対応いたします。
購入先が私のKeeb-On!ショップの場合:Keeb-On!サイトのお問い合わせフォームよりお問い合わせをいただけましたらすぐに発送対応いたします。
基板

本ガイド内では『基板』と呼びます。
全ての部品がすでに実装されています。
ファームウェアは書き込まれておらず、ご自分で書き込んでいただく形式になっています。
スイッチプレート

本ガイド内では『スイッチプレート』と呼びます。
スイッチを嵌めて使用します。
アッパーミドルプレート

本ガイド内では『アッパーミドルプレート』と呼びます。
スイッチプレートと基板の間に挟んで使用します。
スイッチプレートとの違いはスイッチをはめる用の穴が四角になっていないところと、スペーサー部分が穴ではなく切り欠きになっているところです。
GateronLP v3スイッチを使用したい場合は本プレートを抜いて使用してください。
アンダーミドルプレート

本ガイド内では『アンダーミドルプレート』と呼びます。
基板とボトムプレートの間に挟んで使用します。
基板の部品を避けるように穴がたくさんあいています。
ボトムプレート

本ガイド内では『ボトムプレート』と呼びます。
キーボードの底面になるプレートです。
チルトミドルプレート

本ガイド内では『チルトミドルプレート』と呼びます。
チルトプレートとボトムプレートの間に挟んで使用します。
チルト角を少なくしたい場合は本プレートを抜いて使用しても大丈夫です。
チルトプレート

本ガイド内では『チルトプレート』と呼びます。
チルト角をつけるために使用します。
チルトミドルプレートと合わせて使用することで、約5°のチルト角になります。
ネジ


本ガイド内では『ネジ』と呼びます。
m2のネジの4mmと10mmのものが入っています。
スペーサー

本ガイド内では『スペーサー』と呼びます。
スイッチプレートとボトムプレートの間に挟み込んで使用します。
GateronLP v3スイッチを使用したい場合は3.5mmのスペーサーを別途準備する必要があります。
ゴム足

本ガイド内では『ゴム足』と呼びます。
もしゴム足の粘着力が低くなって剥がれた場合はAmazonで同じものを購入することができます。
同梱しているものは6mm×2mmのものです。
オプション
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キット外で必要なもの
一覧
| 品目 | 数量 |
| キースイッチ | 51 |
| キーキャップ | 51 |
| USBケーブル | 1 |
キースイッチ
本ガイド内では『キースイッチ』と呼びます。
GoFortyMXはCherry MX互換スイッチに対応しており、合計51個必要です。
打鍵音を気にせずタイピングできる場合はGateron G-Proスイッチを、打鍵音が気になる場合はDeep Sea Silent Pro Box Switchを選択することをオススメします。
私はこの2つのキースイッチがとても気に入っています。
Gateron G-Pro 3.0 White Switchkeeb-on.com
Kailh Deep Sea Silent Pro Box Switchkeeb-on.com
また、GateronLP v3スイッチはGrey Heronがオススメだったのですが、2026年4月次点で国内での入手性が良くないので、海外から調達する必要があります。
キーキャップ
本ガイド内では『キーキャップ』と呼びます。
私の一番のオススメは、もちろん私自身が設計したAcid Caps Premiumシリーズです。
「Acid Caps “Premium”」Reflex Blue R2keeb-on.com
コンベックスキー(スペースバーのようなカマボコ形状)が豊富なので、親指キー部分を全て指あたりの良いコンベックスキーにすることができます。
USBケーブル
本ガイド内では『USBケーブル』と呼びます。
GoFortyMXとPCとをつなぐために必要です。
USB Type-Cコネクタがついているものを選択してください。
必要工具
本キットの組み立てにハンダごては不要で、ドライバーさえあればOKです。
スイッチの取り外し用の工具があればモアベターです。
組み立て
いよいよ組み立てです。
まとまった時間は用意できましたか?
ゆっくりやっていきましょう。
基板端の捨て板を折り取る
基板の上下に付いている捨て板*1を折り取ります。

折りづらい場合はラジオペンチなどを使用してください。
割と力を込める必要があります。
スイッチプレートを重ねる
まずスイッチプレートとアッパーミドルプレートのアクリルの保護紙を剥がします。
全てのプレートの保護紙を剥がしてしまうと汚れてしまうので、使うプレートだけ保護紙を剥がすようにしてください。
※発注時期によって保護紙が半透明になっている場合もありますが、同じように剥がして使用してください。

保護紙を剥がしたらスイッチプレートとアッパーミドルプレートのスイッチ穴が基板の穴に合うように重ねます。
このとき上からスイッチプレート、アッパーミドルプレート、基板の順になるように重ねます。

キースイッチを取り付ける
基板のスイッチ穴の向きに気をつけながらスイッチを取り付けます。
まずは四隅からスイッチを取り付けていくと、プレートがズレずに取り付けられるようになります。


スイッチプレートの製造誤差により、穴がタイトになっている場合がありますが、奥までキッチリ差し込み、スイッチプレートに密着させます。

このとき、スイッチの端子が曲がっていないことを確認してからスイッチプレートに差し込んでいきます。


なお、一度でも足がクシャクシャになってしまったスイッチ、はんだ付けしたことがあるスイッチを差し込むと基板上の部品(スイッチソケット)を破損する可能性があります。
GateronLP v3スイッチを使用する場合
アッパーミドルプレートを使わずにスイッチを差し込んでください。
ファームウェアを書き込む
まずはキーボードの状態が正常か確認し、ファームウェアを書き込みましょう。
USBケーブルでPCに接続し、リムーバブルメディアとして認識するか確認してください。

Remapのページからファームウェア(拡張子がuf2のファイル)をダウンロードし、リムーバブルメディアにペーストしてファームウェアを書き込んでください。
※GoFortyMXはGoForty Orthoと同じファームウェアを使用します。
macOSやWindowsを使い分け、違うキーマップを適用したい場合はmulti-OSを、そうでないならdefaultを使用してください。

ファームウェアを書き込んだら、RemapにChromeブラウザで接続し、認識することを確認します。
テストする
スイッチが取り付けられたら再度PCにつなぎ、反応するかテストして下さい。
入力テストにはRemapのテストモードなどが便利です。

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反応しないスイッチがある場合
スイッチを抜いてみて、スイッチの端子が折れ曲がっていないか確認してください。
スイッチの端子が折れ曲がっていた場合は、ラジオペンチなどでできるだけまっすぐ直すか、新しいスイッチを使用してください。
スイッチの端子が正常な場合は基板側のソケットやダイオードを調べてみてください。
ソケットの内部の金具が開いていたり、ダイオードなどの部品が剥がれている場合があります。
その場合は購入元に状況を説明して相談してください。
スイッチプレートにスペーサーをネジ止めする
スイッチプレートの表側から4mmのネジでスペーサーをネジ止めします。


アンダーミドルプレートとボトムプレートを重ねてネジ止めする
アクリルの保護紙を剥がし、アンダーミドルプレートとボトムプレートを基板に重ねます。
アンダーミドルプレートは基板上の部品をギリギリで避けているので重ねるのに少し抵抗感がありますが、ピッタリくっつけてください。

ボトムプレートのUSBコネクタ用の切り欠きに、基板のUSBコネクタを合わせて置きます。(写真右上)
重ねたら手前側(写真下側)を4mmのネジでネジ止めします。
チルトプレートとチルトミドルプレートを重ねてネジ止めする
チルトミドルプレートとチルトプレートを重ねて10mmのネジでネジ止めします。

チルト角を抑えたい場合
チルトミドルプレートを抜き、チルトプレートだけを重ねてネジ止めします。
ボトムプレートとチルトプレートにゴム足を貼り付ける
ボトムプレートとチルトプレートの四隅にゴム足を貼り付けます。
※ゴム足を貼る場所は基板上に丸く描かれているので参考にしてください。

キーキャップを取り付ける
自分の求めるキーマップに応じた配置でキーキャップを取り付けます。

完成!
お疲れ様でした!
達成感とともに、ゆっくりと自作キーボード温泉に浸かってください。




使用上の注意
- USBケーブルの抜き差し時にUSBコネクタを剥がさないように、力加減に十分注意して下さい。
動かない時に
以下のサイトがトラブルシューティングについて網羅していますので参考にしてください。
ランキング参加中
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おわりに
ビルドガイドはいかがでしたでしょうか。
分かりやすかったでしょうか。
なるべく組み立てやすい様に設計したつもりですが、なにかわからないことが有れば遠慮なく私のDiscordまでどうぞ。
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本記事はClickBoard Ortho Proto3 + テントベースで書きました。
*1:製造時に位置合わせに使用するだけの板のことです。




