自作キーボード温泉街の歩き方

自作キーボードの世界は温泉に例えられます。自作キーボードの温泉街の楽しい歩き方を紹介します。

7sProMaxの予約販売を開始するので解説するよ!

こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。

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非常に要望の多かった7sProMaxの予約販売をついに開始するので、その解説をしたいと思います。

7sProMaxとは

その名の通り7sProの上位版、ではなく、今のスキルを駆使して作った新作キーボードです。

専用設計のアルミケースを装備し、組み立て後にスイッチの取り替えが可能なソケットに対応しています。

分割キーボードですが、左右をくっつけて使うことで一体型キーボードとして使うことも出来ます。

左右上にスリットのようなパーツがはめ込まれており、これがエクストラスイッチとして機能*1します。

これらの特徴はDaihukuさんの動画で詳しく紹介されていますので、そちらを見てもらえればわかりやすいかと思います。(丸投げ)

youtu.be

また、HHKBのエバンジェリストである魚住先生にも使ってもらってレビューを頂きました。

jun3010.me

更にErgoArrowsProのレビューや意見を貰っている小説家の三雲岳斗先生にもレビューを頂きました。

ninthsky.hatenablog.com

その他の詳しい情報は過去のインタレストチェックの記事を参照してください。

salicylic-acid3.hatenablog.com

なんで1年以上も遅れたの?

それは私がこのキーボードを気に入り過ぎ、改良スパイラルに入ってしまったためです。

インタレストチェックで色々な意見をもらい、全部取り入れようとしてしまったのも良くなかったです。

ErgoArrowsProの発送で忙しくなってしまい、参ってしまったのもあります。

そうした要因が積み重なった結果、最終修正の方針が決まっているにもかかわらず、延々と引き伸ばしてしまいました。

楽しみにしてくれていた方には申し訳有りません。

このままではダメだと思い、配信の力を借りてなんとか仕上げることが出来ました。

youtu.be

なぜ予約販売にしたの?

私のことをよく知る人がいれば、私が予約販売という手法を取ったことに疑問がある人もいるかも知れません。

私は購入した(お金を払った)らすぐに手に入ってほしいのです。

購入した後3年経って手元に届いても嬉しくないのです。

しかし、なぜ今回7sProMaxを予約販売にするかというと、第一にお金が無いからです。

7sProMaxは削り出しのパーツ点数が非常に多いです。

両手分で3種8個の削り出しパーツがあります。

パーツ点数が多ければ多いほどコストが掛かるため、製造数を増やさなければいけません。

製造数を増やすためにはお金が必要ですし、ある程度売れる確信がないと決断できません。

第二に発送を全てmoimate社に任せていることも大きいです。

もし私が心臓発作で死んでも購入者の手元に届けられるであろうという点に安心しています。

というわけで、できるだけ安く皆様に提供するための方策として予約販売の形式を取ることにしました。

というわけで皆様も安心してご購入くださればと思います。

それでももし不安があれば、予約販売分を発送した後に一般販売を行う予定ですので、その時に購入いただければと思います。

ただし一般販売で用意する数量は未定&次回発注時期未定ですので、確実に欲しい人は予約販売でご購入ください。

商品写真が最終版じゃないのはなんで?

申し訳ないのですが、商品写真の7sProMaxは最終版では有りません。

本来であれば最終版で商品写真を撮るべきでしたが、これもお金と時間の問題です。

この円安下では試作一回につきかなりの出費になってしまいますし、試作1回分販売が遅れてしまいます。

幸いキーボードとしてのコアな部分や表面には一切手を入れていないので、一部分は仮としたうえで予約販売させていただければと思います。

もし仕上がりが不安であれば、予約販売後の一般販売時に写真を更新して改めて販売しようと思いますので、そちらでご購入ください。

最終版が到着次第打鍵動画をアップしようとは思っています。

一般販売価格は予約販売価格とは同じではないかも知れません。。。*2

最終版では何が変わるの?

写真の試作版とは以下の部分が変わります。

  • アクリルレイヤーが2mmから3mmへ変更(アクリルの強度面の改良)
  • ボトムプレートが1.6mmから1.2mmへ変更(全高と強度の両立)
  • ボトムのカバーがアルミ削り出しからアクリル板(マットクリア)の積層構造へ変更(BLE Micro Pro使用時の無線強度の改善とコスト低減)
  • 各部への面取りの追加と調整

表側から見た場合はほとんど印象は変わらないと思いますが、裏側の印象は変わってしまうかも知れません。

重量はそれなりに軽量になると思いますが、打鍵感は変わらないと思います。(ケース全体で強度の大部分を確保しているので)

←試作版←  →最終版CG→
←試作版←  →最終版CG→

専用パームレストトラックボールなどのオプションパーツはどうなるの?

専用パームレストの販売は一旦保留としていますがリリースしたいとは思っています。

トラックボールオプションもリリースしたいとは思っていますが、資金面、今後の展開的に未定です。

トラックボールはもう少し簡素化・汎用化してリリースするかも知れません。

ハンダ付けのポイントはあるの?

通常のバージョンではProMicro部のハンダ付けのみ残っている仕様となる予定です。

BLE Micro Proやコンスルーに対応したProMicro互換マイコンボードであればハンダ付けは不要になる予定です。

無線用の部品(ショットキーバリアダイオードコンデンサ、電池ケース)はハンダ付けされていない状態となる予定です。

コンスルーに対応したUSB-C接続のProMicro互換マイコンボードを別途準備していますので、ご期待いただければと思います。

ハンダ付けサービスとかあるの?

ErgoArrowsProの販売数の約半数がハンダ付けサービスを選択したため、諸々のリリースが玉突きで遅れてしまったという過去があります。

ErgoArrowsProでは価格設定を間違えてしまったようです。*3

7sProMaxではタクトスイッチやTRRSジャックを含めて、ほぼ全ての部品をPCBAにてハンダ付けを行っています。

マイコン部分のみBLE Micro Proを選択可能とするために未ハンダとなっていますが、コンスルーを使用することでハンダ付け作業をなくすことができました。

ただし、BLE Micro Pro用の電池部品については別途ハンダ付けする必要がありますのでご注意ください。

コンスルーに対応したType-C対応ProMicroが少ないので自分で製造するとかまでやりますので、どうか当面は組み立てサービスは無しで勘弁してください。

オプションはどういうのがあるの?

まだ最終調整中ですが、以下のオプションはやろうと思っています。

  • 電池部品セット
  • おすすめスイッチ、キーキャップセット

おすすめスイッチってなに?

それはもうKailh Deep Sea Silent Pro Boxスイッチです。

このスイッチは別途Keeb-On!でピッタリ数量+1で買えるようにしますので是非ご利用ください。

この7sProMaxはケース剛性を高めることで分割キーボードの弱点と私が考えている打鍵感の不均一さ*4を解消したのですが、その結果剛性が高すぎる結果となってしまいました。

そこでサイレントスイッチに着目しました。

サイレントスイッチはボトムアウト時にシリコンパッドにステムが衝突することで消音するのですが、消音と同時に柔らかい打鍵感としてくれるのです。

Kailh Deep Sea Silent Pro Boxスイッチはサイレントスイッチにありがちなカサカサ感も有りませんし、7sProMaxには最適なスイッチです。

あと、個人的にHHKB Studioに採用されているスイッチと同等の打鍵感に感じます。

フォースカーブ的にもほぼ同等です。

HHKB Studioスイッチ←  →Deep Sea Silent Pro Boxスイッチ

セットでも販売しますので、是非Keeb-On!でご購入ください。(宣伝)

おすすめキーキャップってなに?

それはもうAcid Caps Premium Reflex Blueです。

このキーキャップは7sProMaxのために作ったと言っても過言では有りません。

このカラーマッチング、素晴らしいとは思いませんか?(自画自賛

親指キー部分がこだわりポイントです。他のキーキャップセットではほぼ揃えられません。

ご購入はこちらから。(宣伝)

「Acid Caps “Premium”」Reflex Bluekeeb-on.com

販売時期

近日中、という名の商品ページ作成待ちです。

もちろん私の作業パートでスタックしております。

すみません。

商品ページは今から作ります。

頑張るぞー。

協力

今回の写真もKS Japan(Masro)さんにお願いして撮影してもらいました。

今回もメチャクチャキレイで、もう私が撮らないほうが良いんじゃないかと最近思っています。

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おわりに

悩みすぎて廃案になる寸前まで行ってました*5が、皆さんからのはよせいと言う熱い応援によりリリースの決意ができました。

ありがとうございます。

もう少々だけお待ち下さい。

 

本記事に対して問い合わせや要望があれば遠慮なく私のDiscordまでどうぞ。

salicylic-acid3.hatenablog.com

この記事は7sProMax Proto2で書きました。

*1:分かりづらいですが、上から下に押します。

*2:予約販売価格より下がることはないです

*3:工賃5,000円くらいで見積もってスイッチとキーキャップがほぼ原価だったので、実質工賃タダくらいの値付けでした。
ハンダ付け、ネジ止め、スイッチ取り付け、入力テストまでやりました。
反省しております。
もうあの価格ではできません。

*4:特に分割面ラインのキー。
どうしてもケースが肉薄になるし、ベゼルを厚くすると個人的に格好良くない。

*5:ホントにデータ消す寸前でした。