自作キーボード温泉街の歩き方

自作キーボードの世界は温泉に例えられます。自作キーボードの温泉街の楽しい歩き方を紹介します。

キーケット2025のお品書きを書くよ!

こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。

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2025年3月22日に東京で開催されるキーボード即売会イベント「キーボードマーケット トーキョー2025」に出店側として参加しますので、そのお品書きを書きたいと思います。

随時更新していきますので、ちょくちょく見ていただけると嬉しいです。

2025/3/20追記 デスクマットについて写真と記載を追加
        Magic Shellについて記載を追加

2025/3/22追記 Focus40とFocus60の写真を差し替え

注意事項

参加料が有料の即売会イベントなのである程度分かっている人が多数だとは思いますが、一応注意事項を記載します。

購入者はこの注意事項について同意しているという認識で販売をいたしますので、購入をお考えの方はご一読ください。

  • 返品不可
    即売会で購入した商品を後から返品することは出来ません。
    B-Stockや試作品などのワケ有り商品は購入前に必ず確認してください。
  • 取置不可
    私に個別に連絡しても取り置きは出来ません。
  • 転売不可
    イベント特価にしていますので、転売されると悲しくなります。
    今後はmoimateさんの対応ポリシーに沿った対応となりますが、私はすごく悲しくなるので止めていただきたいです。
    私の転売の定義は半年以内に定価以上の金額で再販売されることを指します。
  • 内容物の事前確認
    そのままでキーボードとして使えるセットもありますが、ご自分で部品を買い集める必要があるセットもあります。
    各商品の注意事項を確認してください。

  • イベント価格
    大荷物を持ち帰りたくないので少し安めに出品します。
    本ページに記載の価格で通常販売することは出来ません。
    イベント終了後に価格部分の記載は削除することがあります。
  • キット商品の組み立て対応不可
    キットとして販売している商品を代わりに組み立てることは出来ません。
  • 不良や部品不足があれば連絡ください
    キーボードとして動かない場合や部品が不足している等あれば連絡をください。
    連絡方法はECサイト「Keeb-On!」のお問い合わせフォームが嬉しいです。
    闇市の商品の場合は私個人へDMをください。

キーケットについて

keyket.jp

↓はキーケットの説明ページです。

keyket.jp

↓チケットはこちら。

t.livepocket.jp

↓こちらはWebカタログ。

catalog.keyket.jp

ブースの配置場所

入場した後、まっすぐ進んだ左側にあるスペースです。

Keeb-On!

私が設計した自作キーボードキットのブランドです。

【新作】Focus40(フォーカス・フォーティ)

Focus40日本語配列(写真上)とFocus40直交配列(写真下)

Focus40 日本語配列

価格:19,000円

去年のキーケット2024で新発売したGoFortyのリメイク、というわけでは有りません。

皆様のおかげでO51Goの人気は根強く、私もとても気に入って常用しているプロダクトです。

なので1周年を期にGoForty v2.0にバージョンアップする事になりました。

マイコンをRP2040に変更し、より良質な打鍵感をよりリーズナブルに提供できるように細部をアップデートしました。

また、スタビライザーとキーキャップが入手できなくても実現できるようにデザインしたR47Goを廃止した上で、スタビライザーと専用キーキャップを前提とした「本来欲しかったロウスタッガードのGoForty」を英語配列のUSと日本語配列のJPの2つラインナップを追加して、合計3ラインナップとしました。

と、ここまでがGoForty v2.0の話で、ここからが今回のキーケットに出品するFocus40の話です。

私はGoFortyから連なるシリーズ、InSixty、AtEighty、BeThirtyは私の作品としての文脈を非常に重視しています。

私が着想を得た元アイデアへのリスペクトや、私がいいと思う構造のみを採用しています。

つまり「ガンコなシェフの癖のある高級料理」ですね。

しかし、それだと一般的なキーボードの価格としては非常に高止まりしてしまいます。

この高級料理との中間地点を探ろうと色々な案をmoimate社と議論してきましたが、GoFortyケースやケースレス構造との後方互換性がネックとなり、結局ケース搭載を前提とする展開はGoForty系と分けたほうがいいのではないかという結論になったためフォーク(分岐)してできたのがFocusシリーズです。

そのFocusシリーズの展開や思想はmoimate社が語る事になっていますので私は多くを語りませんが、決して雑に作った廉価版というわけでは有りません。

ロープロファイルスイッチを採用する最大のメリットである全体の薄さを強調するため、GoFortyケースは5°の傾斜となっているところを3°に変更し、更に薄いイメージを強調するためにスイッチ横を覆わないロープロファイルケースにデザインを変更したうえで、縦横比含めて全体をリデザインしました。

Focus40日本語配列(写真上)とGoFortyUS(写真下)との比較

GoFortyケースの最大の特徴のシンセティックレザーのボトムカバーと真鍮削り出しサイドバーは廃止となっていますが、普通に考える*1とこれが質実剛健な仕様と言えると思います。

キーケット2025では先行販売版として、表面処理無し(RAW)かつキースイッチ、キーキャップ無しのキットバージョンとして割引販売します。

削りたて(実物)の様子

将来的には黒アルマイト+キースイッチ+キーキャップ込のバージョンになる予定です。

ちなみに、GoForty v2.0にはあるUS(英語配列)ですが、Focus40には有りません。

まあGoFortyUSはオタク向け過ぎますよねーですよねー。

注意事項:キースイッチとキーキャップは含まれません。
     GoForty v1.0、GoForty v2.0との互換性が無いため、ケース流用はできません。

【新作】Focus60(フォーカス・シックスティ)

価格:29,000円

新作の60%ロウスタッガードキーボードです。

Focus40と同じような経緯で、こちらはInSixtyの派生プロダクトです。

InSixtyはまだ販売されてへんやん!という読者の方は、とても鋭い!さては私のファンだな、ありがとうございます!

これには海よりも深い理由があるのですが、InSixtyは部品点数と塗装の仕様がネックで製造が間に合いませんでした!

というわけで派生プロダクトが本家より先に登場してしまうんですよね、実に驚きの展開です。

というわけで、フェアネスのためにキチンと展開と仕様の解説をします。

InSixtyはキーケット後にGBによる販売を予定しています。

価格は確実にFocus60よりも高くなります。

InSixtyは5°の傾斜、ハイプロファイル(スイッチの横を隠せるような壁の背の高い)ケース、アルミブロッカーサイドバーor真鍮サイドバー、E-Coatによる白と黒のカラーバリエーションを予定しています。

Focus60は3°の傾斜、ロープロファイル(スイッチの横を隠さない)ケース、黒アルマイトのみのカラーバリエーションを予定しています。

あと細かいところを言うと、Focus60は右側のキーボードはPCにつなぐことはできません。

右側のケースには左右接続用の部分しか空いてないので、ケースに組み込むとアクセスできません。

InSixtyは右側もPCへの接続が可能*2です。

また、キーケット2025では先行販売版として、表面処理無し(RAW)かつキースイッチ、キーキャップ無しのキットバージョンとして割引販売します。

削りたて(実物)の様子

注意事項:キースイッチとキーキャップは含まれません。

BeThirtyアルミケースセット

R36Be(写真上)とO39Be(写真下)

価格:27,000円(スタンダードサイドバー版)、29,000円(ブロッカーサイドバー版)

ECサイト「Keeb-On!」でも販売中ですが、実物を見て買いたい人は是非。

30%キーボードBeThirtyアルミケースセットkeeb-on.com

注意事項:キースイッチとキーキャップは含まれません。

ErgoArrowsPro v1.5(白・B品)

価格:調整中円

わずかに傷が有ったのでB品として販売します。

傷の程度は実際に確かめてほしいのですが、実用には支障のない程度です。

注意事項:キースイッチとキーキャップは含まれません。

2025/3/20追記 キースイッチも含まれていなかったので追記しました。

Guide68

価格:5,000円

在庫がいっぱいあるので、この際に安売りしちゃいます。

注意事項:キースイッチとキーキャップは含まれません。

Acid Caps箱潰れ品

価格:10,000円、13,000円(envyのみ)

中国から届く荷物って一定の割合で箱潰れ品があって、使用するのには問題ないのですが、販売するのはちょっと躊躇しちゃうんですよね。

というわけで割引販売します。

Keeb-On!で販売しているスイッチ

Kailh Choc v2 Spring Mini Switchkeeb-on.com

Kailh Choc v2 White Rain Switchkeeb-on.com

Kailh Choc v2 Deep Sea Silent Islet Switchkeeb-on.com

Kailh Deep Sea Silent Pro Box Switchkeeb-on.com

この辺が用意されると思います。

価格はちょっと割引とかあるんすかね?

2025/3/20追加 KeyFuda01・書籍・シール類

色々安売りするようです。

ついでにどうでしょう。

moimate

moimate社で在庫しているキーキャップやキースイッチ、キーボードキットを放出します。

リストを見るといっぱいあるので、実際に見に来て物色してもらえばと思います。

サリチル闇市

moimate社の資本や意向が入っているKeeb-On!ではなく、私個人のお金で勝手に用意してコッソリ販売する闇市です。

moimate社とは関係ないので同一会計には出来ませんし、現金のみとなります。

会計上しょうがないんです。

申し訳ないですが、ご理解いただけると幸いです。

また、用意する数は少ないです。

売り切れていたらすみません。

【新作】Focus40用カバー的なアレ

Focus40用カバー(写真下)

価格:2,000円

Focus40はGoFortyケースと縦横のサイズが異なるため、パームレストカバーが共用できません。

そして専用に用意するにしてもロープロファイルケースということで、カバーするための高さをカバー側にもたせるとパームレストとして使えないという致命的な欠点が有りました。

なのでパームレストカバー形式は早々に諦めましたし、moimate社からの要件には有りませんでした。

だけど私は欲しいので勝手に作りました。

なのでこれはFocus40の設計者による同人グッズです。

Focus40の特徴である6つあるネジを利用してマグネットで固定する形式にしたため、GoFortyケースに必要だったバンドが不要*3になっています。

マグネットは挿入した状態で販売するので、特に組み立てとかは必要ありません。

キーケット後での販売は未定です。

販売しないにしてもデータ配布くらいはしたいんですが、どうなるんでしょうね。

マグネットでも結構強力にくっつきます

【新作】Focus60スタックベース的なアレ

価格:3,000円

こっちも要件には有りませんでしたが、私が欲しいので勝手に作った同人グッズです。

InSixtyのスタックベースと違ってマグネットで固定するのでバンドが必要ありませんが、InSixtyのスタックベースにある小物入れが有りません。

小物入れのヒンジって設計するのがそこそこ面倒くさいんですよね。

マグネットは挿入した状態で販売するので、特に組み立てとかは必要ありません。

キーケット後での販売は未定です。

【新作】ヘッドホンハウジング(にもなる)キーキャップトレイ的なアレ

価格:3,000円(0.2mmノズルで作った正式版)
   2,000円(0.4mmノズルで作った試作)

キーキャップ入れです。(圧)

キーキャップ入れだからキーケットに出品しても大丈夫なのです。

でも偶然特定ヘッドホンのハウジングにも使えるというだけなのです。

その偶然使えるヘッドホンは、最近安く入手できるHE-R9というヘッドホンなのです。

AliExpressで購入するとクオリティの割にめちゃくちゃ安いのでカスタムが楽しいですが、あくまで偶然です

https://ja.aliexpress.com/item/1005004645730360.html

ドライバー一本あれば簡単に取り付けられますが、改造は自己責任でお願いします。

手作業でサポートを取っているので、多少の毛羽立ちや剥がし残しがあるかもしれませんが、表面側に傷が無いようにしています。

キーケット後の販売は未定です。

でもキーキャップトレイだから、いずれKeeb-On!で販売してもいいかもしれませんね。

これは0.4mmノズルの試作品です

取り付け方法は、近日中にXで書きますね。

【新作】デスクマット的なアレ

価格:3,000円(GoForty+パームレストカバー)
   2,000円(GoForty、BeThirty、Focus40)

なんか「ヘッドホンハウジング(にもなる)キーキャップトレイ的なアレ」のサポートを剥がしてヤスッている粉がデスクマットに付着してザラザラしてきたし、いつも手が触れるところの色が変わってきちゃったので、そろそろデスクマットを変えようと思いました。

そこでデスクマットを変えたくなったのですが、そう言えばKeebmat的なミニマルなデスクマットや革風のやつって持ってないなあと思って欲しくなりました。

でも40%キーボード用のデスクマットなんて無いですし、革っぽいやつは極端に高いので、作ることにしました。

私の家にある大量のシンセティックレザーの在庫(moimate社に渡さなかった個人ストック分)と余った薄いPoronのサンプル(これも数メートル分くらい)と滑り止め用のPoronのサンプル(これも)を3層構造2層構造で重ね合わせて接着して作ろうと思います。

使ってみてあんまり良くなかったら割引します。

これは、後日販売は無理なんじゃないかなあ。

デスクマットキットとか欲しいですか?

デスクマットキットならもう少し安くなるんですが。

2025/3/20追記
実際やってみて溜まった知見と苦労をまとめます。
・2層構造にしました。
 3層構造だと分厚すぎてキーボードがロープロファイルの意味がないんじゃね?となってしまいました。
・滑り止めPoronがカットしづらすぎる。
 滑り止めPoronはかなり硬い素材なので、ロールグセが取れないんです。
 そのままレーザーカットしようとすると、カットしたそばから丸まってしまうのでまともにカットできないです。
 結局、強く押さえつけて固定し、切り離されない程度にレーザーで溝を彫ってカッターで切りました。
 これはロールで届く程度のロット数では量産できないです。
 アイロンか何かでプレスして製造しなくては…。
・価格は据え置きとなりました。
 良かったので据え置き、というわけではなく、普通に原価がヤバいからです。
 ヤバい理由は彫刻の時間がかかりすぎることと歩留まりです。
 あとはカラーですが、白いレザーはダメでした。
 焦げが移ったのが目立ちまくってダサいので、せっかく作ったのに廃棄です。
 あとカラバリはダークブラウンとかブラックとかが現実的ですね。
・貼り合わせるのが難しい。
 最初はボンドで貼り合わせていましたが、時間がかかりすぎるので強力な両面テープにしたら、強力すぎて剥がれない。
 ズレずに張り合わせるのはハードでしたし、途中で諦めました。
 多少ズレているのもあるので、現物を確認してください。
 よく考えたらスマホのフィルム貼るのも苦手なんですよね、私。

もし今後販売するのであれば、サイズはGoFortyのみ、黒もしくはダークブラウン一色展開、Poronに両面テープを貼った状態でカットして貼り付けてもらうキット形式、というのが現実的ですねえ。

非常に辛い商品です。

【新作】コースター的なアレ(3枚セット)

後でカットしているから彫刻部分のセンタリングが甘いですが、気にしないでください(泣)

価格:500円

あまり宣伝していませんが、GoFortyケースのボトムカバーは一度仕様が変わりまして、四隅のネジ穴が廃止になりました。

それ自体は良かったんですが、同時期に色変え用のボトムカバーも私の自己発注で大量に作っちゃってたんですが、これが不良在庫になっちゃったんですよね。

で、一回誤発送しちゃっていよいよ廃棄の危機だったんですが、さすがにそれはサステナボゥ(巻き舌)じゃないので丸くカットしてコースターに再利用することにしました。

なので買ってください。(直球)

3枚セットなのでそれなりに安いと思います。

2025/3/20追記 直径75mmとちょっと小さいので、大きいグラスには不向きです。

2025/3/20追加 【新作】Magic Shell

収納形態(キーケット販売分はレザーパッド無しです)

使用時イメージ(キーケット販売分はレザーパッド無しです)

高さ

価格:2,000円

Apple MagicTrackpadを収納して持ち運ぶこともできるパームレストです。

これは後の正式販売が決まっているので本当は闇市扱いではないんですが、原価全てが私持ちなので闇市に入れちゃいます。

MagicTrackpadって質感も操作性も良くて非常に便利なんですが、Windowsで使用する際はパームリジェクション*4をやってくれなくて、ちょっと使いづらいんですよね。

というわけでパームレストを使って打鍵中に触れないようにしたい訳なんですが、MagicTrackpadの横にパームレストを置いたからって、MagicTrackpadがデカいから使いづらいんですよ。

なので、ある程度オーバーラップして自分の使いやすい部分だけ出していられるパームレストが欲しかったんです。

正式販売時にはデータ販売+マグネットパーツ+ゴム足+レザーパッド(オプション)を実施しようと思っています。

レザーパッドは見た目のためだけでなく、レジンなどの素材でプリンタしたときに使う想定です。

レジンはアレルギーを引き起こすので、長時間触れる可能性があるパームレストに使用する際はレザーパッドを使っていただきたいのです。

で、キーケットは私は自家用3Dプリンタ(PLA)でプリントするのでその手の心配が無用です。

なのでレザーパッドの同梱はありません。

決してレーザーカットし忘れたわけでは有りません。

名前の由来は貝みたいに収納しちゃうのでShellです。

Magicから防御魔法と連想して覇邪霊陣(ストライ=バー)のアンチマジックシェルから取ったわけではありません。

おわりに

2024年のキーケット時にシャツを作り、作りすぎてしまったため、2025年でもこれを着て参加します。

↓のシャツを来ている大男がいたら気軽に話しかけてください。

 

本記事に対して問い合わせや要望があれば遠慮なく私のDiscordまでどうぞ。

salicylic-acid3.hatenablog.com

この記事はO51Go + GoFortyケースで書きました。

*1:だって私が真鍮とかレザーとか大好きなんですもの。
理性では私も質実剛健な作りとか、コスト意識とか分かってますけどね?
理性だけでは行きていけないからね?

*2:左右同時に別のUSBポートや別のPCにつなぐことは勿論できません。
詳細は以下の記事を参照してください。

salicylic-acid3.hatenablog.com

*3:3Dプリンタケースの重量ならカバーを持っても落っこちないだけで、アルミケースになったら耐えきれない可能性があります。
結局バンドを付けたほうが安全ではありますね。
まぁ、カバーを持って振り回す人はいないと思うので、結局大丈夫かとは思いますけども。

*4:手のひらが触れても反応しないでいてくれる機能。
トラックパッド黎明期ではこれをやってくれなくてめちゃくちゃイラついた人も多いハズ。
今はキー入力中に触れても無反応でいてくれるんですが、外付けで使用する場合はキー入力中とか分かんないですからね、しょうがないですね。