自作キーボード温泉街の歩き方

自作キーボードの世界は温泉に例えられます。自作キーボードの温泉街の楽しい歩き方を紹介します。

自作キーボード用ケース『Guide515ケース』ビルドガイド

こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。

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今回は私の設計した自作キーボード用ケース『Guide515ケース』の組み立て手順書、ビルドガイドを書きたいと思います。

はじめに

ケースをお買い上げ頂いた方、お買い上げありがとうございます。

拙い部分もあると思いますが一所懸命にガイドしますのでよろしくお願いします。

前置き

本ケースはアルミを削り出して作っております。

アルミは金属ではありますが、柔らかい素材です。

何かと強くぶつけると結構簡単に傷がつきます。

キーボードは文字を入力するための道具なので大事にしすぎても本分を発揮できないのですが、十分に気をつけてお取り扱いください。

製品についてのお問い合わせは私のDiscordまでどうぞ。

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ケースセットの中身を確認する

以下はGuide515ケースのセット内容になっています。

内容物一覧

品目 数量
Guide515ケース本体 1
サイドアクリルバー 2
Poronスポンジ 5
M3ネジ(12mm) 4
レンチ 1
ゴム足 4

万が一部品が不足している場合、お手数ですが以下の方法でご連絡ください。

購入先が私のBoothショップの場合:Boothのメッセージ、TwitterのDM、本記事のコメント欄(公開されません)にメールアドレスをいただけましたらすぐに発送対応いたします。

Guide515ケース本体

本ガイド内では『ケース』と呼びます。

スイッチプレート及び基板を嵌めて使用します。

サイドアクリルバー

本ガイド内では『サイドアクリルバー』と呼びます。

セットには標準で5mmのアクリルを切ったものを付属しておりますが、ご自分で好きな色のアクリルをカットしても大丈夫です。

Poronスポンジ

本ガイド内では『Poronスポンジ』と呼びます。

スイッチプレートの裏側に貼り付けます。

M3ネジ(12mm)

プレート各種をネジ止めするのに必要です。

M3ネジ(12mm)が4個入っていますので確認してください。

レンチ

ネジを回すために必要です。

2.5mmのものが1個入っています。

ゴム足

キーボードを卓上で滑らないようにする滑り止めです。

シートについた丸いゴム足が4個入っています。

キット外で必要なもの

この商品はケースのみの商品なので、キーボードとして使用するためには対応した基板とスイッチプレートを用意する必要があります。

基板は60%サイズの基板であれば使えると思いますが、スイッチプレートは専用のものを用意する必要があります。(4mmのオスメススペーサーを使えばPoker互換用のプレートでも使えるように作ってはいますが、未検証です)

スイッチプレートは要望をいただければラインナップに加えようと思いますが、現時点では基本的に対応しているJ67Gに使うことを前提にご検討いただければと思います。

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J67Gのようなキットも今後作っていきたいとは思いますので、ぜひご要望をください。

組み立て

いよいよ組み立てです。

まとまった時間は用意できましたか?

ゆっくりやっていきましょう。

スタビライザーを取り付け、スイッチをスイッチプレートに嵌めて基板に取り付ける

J67Gの「テストする」まで終えてください。

すでにキーキャップを取り付けてしまっていても、取り外す必要はありません。

スイッチプレート裏の両端にPoronスポンジを貼り付ける

スイッチプレートの裏側両端にPoronスポンジの形に合わせた白いシルク印刷が施されているので、それに合わせてPoronスポンジを貼り付けてください。

貼り付け前←  →貼り付け後
Tips:GHキー辺りに余ったスポンジを貼っておくと打鍵感が変化する

Guide515ケースはスイッチプレートの両端をネジで半固定する*1方式なので、強く打つとプレートがしなってケース底面に底打ちする場合があります。

その際に硬質な音がしてしまうため、基板の中央付近のHJキーの下付近に余ったPoronスポンジを貼っておくと防ぐことができます。

さらに柔らかい感触よりも打鍵音が響かないことを重視する場合は、1.5mm~2mm厚のPoronシートをケース底面に敷いておくと打鍵音をより抑えることができます。

ケースに挿入する

USBコネクタの部分がギリギリなので、USBコネクタ部分を先にケースに収めるように挿入してください。

無理に挿入しようとするとケースの破損につながりますので、ゆっくりと行ってください。

傷が心配な場合はマスキングテープをケース左上のUSBコネクタ部分に貼って作業すると安心です。

サイドアクリルバーを取り付けてネジ止めする

サイドアクリルバーのアクリル保護紙を剥がしてスイッチプレートの左右に置き、12mmのM3ネジを入れて締結します。

この際に注意する点としては、締めすぎないことです。

ケースの上面とツライチ(指で触っても段差を感じないように面を揃えること)まで締めこんで、それ以上は締めないようにしてください。

Tips:アクリルサイドバーに加飾を施す

このアクリルサイドバーを交換したり加飾を施すことでオリジナリティを演出する事ができます。

データはこちらで公開していますので、各種発注用のデータに変換の上5mmアクリルをカットしてご利用ください。

github.com

もっとお手軽な方法をご紹介します。

スイッチプレートにオシャレなマスキングテープを貼り付けることで、付属する透明なアクリルから模様を透かして見ることが出来ます。

キーキャップを取り付ける

自分の求めるキーマップに応じた配置でキーキャップを取り付けます。

ゴム足を貼り付ける

裏の円形の凹みにゴム足を貼り付けます

完成!

お疲れ様でした!

達成感とともに、ゆっくりと自作キーボード温泉に浸かってください。 

使用上の注意

  • USBケーブルの抜き差し時にUSBコネクタを剥がさないように、力加減に十分注意して下さい。

動かない時に

以下のサイトがトラブルシューティングについて網羅していますので参考にしてください。

scrapbox.io

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おわりに

ビルドガイドはいかがでしたでしょうか。

分かりやすかったでしょうか。

なるべく組み立てやすい様に設計したつもりですが、なにかわからないことが有れば遠慮なく私のDiscordまでどうぞ。

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本記事はNaked64SF v3 Proto3で書きました。

*1:スイッチプレートをがっちりネジで締結せず、プレート下部のスポンジの弾力を残した締結具合にするため半固定