こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。
2023年も飽きずに一年中自作キーボードをやっていました。
この12月の活動内容振り返りって結構自分の活動を見直すのに良い気がするので、今年も書いてみます。
アドベントカレンダー
本記事は自作キーボードアドベントカレンダー#1の5日目の記事です。
一つ前の記事はde0さんの「普通の非自作キーボードの親指用キー数を無理やり増やす (ROG Allyモバイルデスクトップ環境用&ノートPC用)」でした。
まったく同じことをやろうとしていたのでメチャクチャ参考になりました。
物理配列を一列右にずらすのを、昔リアルフォースでやっていたのを思い出しました。
ROG Ally良いなあ。
なお、関連記事として出ていた「3畳防音室で暮らす (寝室 兼 音ゲー部屋 兼 PC部屋 兼 テレワーク部屋)」も凄く面白かったのでシェアしておきます。
数値で振り返ってみる
まずは定量化出来るものから振り返ってみます。
書いた記事の数
歩き方:19本(本記事含む)
週報:34本
合計:53本!
去年は73本だったことを考えると、25%くらい減っています。
週報は月2回休載が有ったくらいのペースです。
うーん、ちょっとサボりすぎましたかね。
歩き方ブログの方が特に減っています。
2022年は告知系が多く、その分が減っていると思いますがやはり物足りません。
下書きが多く、書きたい記事を書けてないというのもフラストレーションです。
来年はもう少し頑張りたいと思います。
Megalodon Triple Knob Macro Padで久々に案件記事を書いたお陰で数件案件のお話が来るようになりました。
ブロガーっぽい活動に憧れているので、来年も引き続き頑張りたいと思います。
設計したキーボードの数
文字入力用キーボード:4種
マクロパッド:2種(格ゲーコンもこっちに含んでいます)
合計:6種!
去年の19種と比較すると非常に少ない(68%減!)です。
あれ?私どうした?
なんかちょっと落ち込んできました。
一応設計したものを上げていきます。
J67G+Guide515ケース
概要とか経緯とか所感とか
自キ設計ガイド vol2 ケース設計編の中で作例として作成したケース(のアレンジ)と専用のキーボード基板です。
60%サイズというとPoker互換ケースが非常に有名ですが、Poker互換ケースにあるネジポストの影響で自由なレイアウトを作ることが出来ませんでした。
それもあってケース設計編の中ではPoker互換ケースを作例として採用しましたが、実際に製造するのは及び腰でした。
そこで、いっそのことPoker互換を完全に捨ててGL516っぽい両端でスイッチプレートを保持する形式のキーボードケースにすることを決め、実際に作ったのがGuide515ケースです。
ゲーミングキーボードに興味があったので、ついでにWooting 60HE用のプレートを作ったら半数くらいWooting 60HE用途の方に買ってもらいました。
これは再販するのは非常にハードルが高いのですが、ゲーミング用途にいいならデザイン変えて再製造するのも良いかもしれませんね。
でもデザインだけならこのデザインがかなり気に入っているので困りものです。
グレードアップパーツも設計して発注する予定です。
具体的には左右のアクリルサイドバーを真鍮(未コーティング)の削り出しパーツにしたいと思っています。
未コーティングの真鍮をエージングしたい!んです。
O51Go+GoFortyケース
概要とか経緯とか所感とか
ROG Allyが欲しくなった&天キーで触ったChoc v2のGhostスイッチが最高の打鍵感だったので携帯できる40%キーボードが欲しくなって作りました。
作るに当たってはNaked48LEDのリメイクを強く意識し、最初はNaked51Goという名前でケースとセットで企画がスタートしました。
Naked48LEDのセルフリメイクということで、やはりカバーと革張りと金色のアクセントは必須だろうと思って色々オプションを考えました。
ケース構造としては上のGuide515ケースの簡易版(カバンに無造作に突っ込むのに複雑な形状してたら嫌じゃん?)としてデザインしましたが、ただGuide515ケースの簡易版にしただけでなく、ボトムは革張り(2層シンセティックレザー(合皮)、アルカンターラ、本革)、サイドバーは真鍮削り出しとしています。
もちろんカバーも用意していて、3Dプリントで各自プリントしてもらう想定でいます。(カバーの要否は人に依ると想定)
カバーはケースボトムと同じ用に革張りにして、またそのままパームレストとしても使用できるようにしています。
Choc v2スイッチ採用ですからパームレスト自体は要らないとは思いますが、格好いいから良いのです。
ちょうど昨日、3Dプリント製のホットモックが出来上がりましたが、打鍵感もいい感じです。
私も気軽に普段遣いできるものが出来そうで、密かにテンションが上っています。
R47Go+GoFortyケース
概要とか経緯とか所感とか
上のO51Go+GoFortyケースにも書いてありますが、Naked51Goとしてスタートした企画をGoFortyケースとO51Go基板に分けようとした際に考えた「使える40%ロウスタッガード」キーボードです。
Choc v2スイッチは通常のMXスタビライザーは使用できない問題があるため、スタビライザーレスになるように、しかし市販のXVXロープロファイルキーキャップでキレイに埋められるように配列を考えました。
結果、スタイリッシュな見た目なキーボードにまとまったのではないでしょうか。
見た目ならO51Goよりも格好良いと思います。
エルゴ配列のアレ
No Image
概要とか経緯とか所感とかは言えないので割愛
Rushbox
概要とか経緯とか所感とか
ゆかりさんとの共同開発で作ったレバーレスコントローラです。
私はだれか他の人と開発するといったことをやってみたかったのです。
ゆかりさんのこだわるポイントと私のこだわるポイントは結構明確に違っていて、バチバチに刺激し合うことが出来ました。
私は主に3種類のケースデザインを作成し、そのうちの1種が採用され、今はその改良版のホットモックが製造中です。
一人でやるより時間がかかるところと、短い時間で終わるところがあって非常に面白い経験でした。
他のプロジェクトもやっていけたらいいですね。
Ball-Rest RS
概要とか経緯とか所感とか
7sProMaxにトラックボールをつけてみたくて作ったマクロパッドです。
たった8キー分しか有りませんが、RP2040の直実装やマウスセンサーを搭載したこと、ケース形状が非常に複雑なため7sProMaxより2~3倍位の労力がかかっています。
天キーで展示でき、それなりの好評をいただきました。
最近はBall-Restの改善は停滞気味でしたが、まさに昨日ベアリングローラー軸受に対応したバージョン0.4を発注しました。
今メインで使っているDeft Proは滑り出しに少し引っかかり、細かい作業時に非常にストレスだったのでベアリング対応してみたかったのです。
しかしBall-Restは非常にタイトな作りになっていますので、かなりギリギリです。
案の定、対応するのに結構苦労しました。
他にも安くケースを削り出すための色々な工夫を追加しました。
これで完成できるかもしれません。
届くのが非常に楽しみです。
総評
分かった、今年は各キーボードの設計が重かったんです。
すべてMCU直付だし、ケース込みで設計してますし。
特にBall-Restは重すぎでしたね。
私はスケッチ*1一つにすべての情報を書き込んでいくので、比較的スケッチ数が少ない作り方をします。*2
一番最近作ったGoFortyケースは、パームレストや細かい部品含めて6つのパーツで構成されますが、スケッチ数は20枚です。
一方Ball-Rest RSはスケッチ数が173枚です。
うん、9倍近いですね。
他にも上記の数値にはケースが含まれていないので、実際は去年より少なすぎると嘆かなくてもいい感じだと思うことにしておきます。
でももっと作りたかったな、と思っているのは本当です。
組み立てたキーボードの数(試作を除く)
4種
クテ・改
Keychron Q11
Grin One
Megalodon Triple Knob Macro Pad
今年はあんまり買わなかったので積みは微増しかしていませんが、やっぱり去年の5種より少なくなっちゃってますね。
Grin Oneを組み立てた時にその凝らされたアイデアに驚かされたので、やっぱりどんどん組み立てて試していかないと行けませんね。
開催したイベントの数
6回!
うちオンラインイベントが3回入っていますが、他にも天キーに2回コアスタッフとして関与しています。
去年の2回と比較すると割と頑張った、と言えるのではないでしょうか。
反省会
比較した結果、数値では去年よりも大きく落ち込んでいますが、内容を見るとまあまあだったのではないでしょうか。
同人誌も新規領域について書きました*3し、RP2040というMCUの直付やトラックボール一体型マクロパッドも設計できました。
しかし、反省するべき点も多くありました。
ErgoArrowsProの頒布の失敗
私のキャパを超えすぎて失敗しました。(失敗中です)
最初はDiscodeサーバ内限定で少量を頒布し、その後Boothに移行して細々やるつもりでした。
しかし、私の思っている以上のオーダを受け、それをそのまま受け入れてしまったのが失敗でした。
Discodeサーバ内でGoogleフォームで希望の色や仕様を記入していただく形式*4にしたのですが、細かくオーダを受けられるようにした結果、集計と連絡と確認と組み立てに非常に稼働がかかりってしまいました。
特に私の方でハンダ付けと組み立てとテストを行うエントリーセットは、その性質上受注できる量が本来は非常に少なかったのですが、Googleフォームでは最大量の制限が出来ないので相性が悪かったです。
その後すぐに受注停止できたら良かったのですが、正直甘く見ていました。
注文の6割以上がエントリーセットでした。
組み立てに膨大な稼働がかかるのが見えているので記事も書けず、設計も気晴らし程度にしかできませんでした。
私には組み立てサービスを実施するのは向いてなかったと反省しています。
単純作業苦手なんです。
とはいえ、やると言った以上、やりきります。
せめて年内にはErgoArrowsProのBooth販売まで完遂しようかと思っています。
この失敗を受けて、ErgoArrowsPro2は完全にハンダ付けレスで組み立てができるようにし、エントリーセットはスイッチとキーキャップの同梱のみとしたいと思います。
7sProMaxは…うーん…どうしようかなあ。
梱包要員の確保失敗
日々のBooth販売分や遊舎工房の委託品の梱包もそれなりの稼働がかかります。
本来は妻と2人でやろうとしていたのですが、色々な家庭的な調整の結果、9割私だけでやることになりました。
私は物の数を数えるのが非常に苦手で、ダイオードやスイッチソケットを数えるのが難しかった(途中で数を忘れてしまう)のでなるべくシステム化して数える行為を無くすように努力しましたが、それでも同梱漏れがそれなりにあって迷惑をかけてしまいました。
おそらくアニメを見ながら作業していたことが原因ですが、それを辞めてしまっては人間性を失うのでやめられない。
来年度からは下の子が幼稚園に入るので、妻の関与を増やせる目算となっていますし、外部の方に販売を託すことも考えています。
当面は頑張って乗り切りますが、もっと新しいキーボード作りたい!のでなんとかします。
反省まとめ
趣味を副業としてやることにした割に、その稼働量にだいぶやられてしまいました。
趣味の範囲に戻すべく来年度からは外出ししていこうと思います。
結構心配してくださる方も多いので、休み休みやります。
しかも来年度には本業の異動が見えているので戦々恐々としています。
おわりに
数値だけを出して少し落ち込んでいましたが、少し時間を置いたら割と頑張っていたと考えを改めました。
来年も頑張ります!
salicylic-acid3.hatenablog.com
本記事に対して問い合わせや要望があれば遠慮なく私のDiscordまでどうぞ。
salicylic-acid3.hatenablog.com
この記事はNaked64SFv3 Proto3 + Durock Black Lotus Linear + Acid Caps Red on Black
で書きました。