こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。
今回はKeebmonkey様より依頼を受け、「Megalodon Triple Knob Macro Pad」を紹介する記事を書きます。
久しぶりの紹介記事なので気合い入れてやっていきます。
はじめに
依頼いただいたKeebmonkey様からは内容の指定が使用感や感想を書いてほしいくらいしか有りませんでした。
私が好き勝手にオタク語りしてもいいのですが、せっかく依頼いただいたので勝手に以下の想定読者を設定して紹介記事を書こうと思います。
- 自作キーボードキットを組み立てたことがない
- 新しいオシャレなガジェットが好き
- 日常に新しいスパイスを求めている
残念ながら上記に当てはまらない方はさらっと写真など流し見をしていただき、最後のオタク語りをお楽しみください。
記事が想定読者向きじゃないぞ!というツッコミもお待ちしております。
まずは開封の儀
シンプルな箱です。
DOIOってなんでしょう?って調べてみたら「Megalodon Triple Knob Macro Pad」の製造元っぽいですね。
http://www.doiokb.com/(中国語のサイトです)
開けると結構ぎっしり詰まっています。
本体を取り出してみました。
シンプルですがズッシリとした重量を感じ、密度感と高級感を感じます。
アルミの冷たい感触もいいですね。
キーキャップは本体ケースの色にあわせて1色~2色のDSAプロファイル*1のキーキャップが標準で採用されています。
他の付属品はキーキャップ・キースイッチプラ―(取り外し工具)とUSB-A to Cケーブルです。
写真で詳細に見る
本体をPCに繋いだらすぐに使い始められますが、もう少しじっくり見てみましょう。
ひっくり返すと四角い縞模様のアクリル削り出しの痕跡が結構はっきり見えます。
この縞模様はちょっとオシャレでいいですね。
右後ろ側にUSB Type-Cポートが搭載されています。
また、マット地の底面と違って側面は透明度が高く、中の基板や部品がよく見えるのも面白いポイントです。
使ってみる
早速PCに接続してみるとめちゃくちゃ光ります。
私は光ることを確認したら早々にキーキャップとスイッチを変えてしまったので、より強く光を感じます。
写真だとあまり伝わらないかも知れませんが、正直、すっごく眩しいです。
ビッカビカです。
※標準のキーキャップは不透明なので、キー間の隙間が程よく光る程度です。
PCに接続するとノブに挟まれた小さい液晶のような画面に1~4という数字が表示されます。
この数字はレイヤーインジケータで、今適用されているレイヤーを視覚的に把握しやすくしてくれます。
レイヤーについては以下の記事を参照してください。
salicylic-acid3.hatenablog.com
さて、じゃあ実際に使ってみようと思いますが、標準のキーキャップは無刻印ですし、どのキーを押したらどの文字が入るか、ぱっと見では分かりません。
販売サイトに以下の図を見つけましたが、うーん、何かに使えそうですが、何に使うんでしょうね?
というわけで、このマクロパッドは自分でキーマップをカスタムすることが最も重要です。
本当に、このマクロパッドの使い勝手は全てユーザーのカスタム次第です。
キーマップをカスタムする
キーマップのカスタムはVIAというWebツールを使って行います。
Chromeブラウザ(もしくはEdgeブラウザ)を使って、以下のサイトにアクセスしてください。
よくわからないキャラクターが横に揺れている画面が見れたら、「Authorize device」をクリックします。
クリックしたら小さい画面が現れるので、DOIOを選択してOKをクリックすると、キーマップが編集できるようになります。
VIAというツールの使い方は以下の記事を参考にしてください。
salicylic-acid3.hatenablog.com
このマクロパッドには3つのノブがついているので、このノブの回転させたときの挙動についても編集できます。
ポイントは、ボリュームの上下やマウスホイールの上下だけではなく、キーも設定できるという点です。
この上の画像例では右に回したときにCTRLキー+TABキーを、左に回したときにCTRLキー+SHIFTキー+TABキーを入力してくれます。
これによってChromeブラウザのタブを次々に切り替えることが出来ます。
他にもノブを押したときはタブを閉じてくれますし、他のノブにはホイールスクロールを設定していますので、このマクロパッドの操作だけで快適に次々とブラウジングが出来ます。
他にも絵を描く際の設定などもできます。
そして、この機能の一番嬉しい点は、設定されたキーマップをマクロパッド側が覚えてくれるという点です。
どのPCに繋いでも設定不要で同じように使うことが出来ます*2。
自分が使いたいようにカスタマイズしてみてください。
私はFusion360でよく使うキーを登録し、レイヤーにテンキー部分を入れて使ってみたいと思っています。
スペック
想定読者的にはスペックを書いてもしてもピンとこないかも知れませんが、サラッと紹介しておきます。
- キー数:16
- ノブ数:3(大1、小2)
- 商品寸法:142.5mm(横) × 96.2mm(縦) × 32.9mm(高さ)
- タイピング角度:0°(チルト角度無し)
- 重さ:320g
- PC接続用コネクタ:USB Type-C
- LED数:16
- レイヤー数:4
- OLED大きさ:0.91インチ
- リマップツール:VIA
- トップケース素材:アルミ削り出し(アルマイト or 電着塗装)
- ボトムケース素材:アクリル削り出し
スイッチスペック
「Megalodon Triple Knob Macro Pad」に搭載されたスイッチです。
DOIOのサイトを見てみると「Gateron G Pro Yellow Switch」と記載していますが、搭載されていたスイッチは「Gateron KS-3 Milky Pro Switch」のようです。
キーキャップを交換する
「Megalodon Triple Knob Macro Pad」はCherryMX互換スイッチを採用しているため、CherryMX互換スイッチ用キーキャップを使用できます。
結構ガラッとイメージ変わりますよね。
上の画像は私がデザインしたキーキャップセットであるAcid Caps(上画像)と、CBSAという透明キーキャップ(下画像)を使用しています。
この様な普通?のキーキャップの他に、Artisanキーキャップという一見ではキーキャップには見えないようなキーキャップをアクセントとして取り付けることで、遊び心を取り入れることが出来ます。
Artisanキーキャップは国内ではBoothという通販サイトで検索するか、メルカリで検索することでユニークなキーキャップを見つけることが出来ます。
上の画像のハンバーガーセットのArtisanキーキャップはDropで購入したもので、今は販売されていません。
Artisanキーキャップは製造にすごく手間がかかり、一度売り切れたら再販されないことも非常に多いので、ビビッと来るものがあれば(予算の許す限り)確保しておくことをオススメします。
キーキャップを購入する場合はCherryMX互換スイッチ対応と書かれていることを確認してください。
次にキースイッチの交換方法を紹介します。
開封の儀で紹介した黄色いプラ―は結構使いづらかったので、出来るなら別途購入したほうがいいでしょう。
オススメは以下のプラ―です。
キースイッチもこれで抜けるので、持ってないなら一本用意しておくと便利です。
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ワイヤー部分をキーキャップの隙間に入れて引っ掛け、まっすぐ引っ張ることで簡単に抜けます。
キースイッチを交換する
キーキャップよりもう少しマニアックになりますが、キースイッチも交換することが出来ます。
スイッチを交換することで好みの感触にカスタマイズすることが出来ますし、キーごとの感触を変えることで打ち間違いを防止したりすることが出来ます*3。
しばらくマクロパッドを使った後、掃除のついでにキースイッチも変えることで気持ちをリフレッシュすることも出来ます。
交換にはキースイッチと同様に、専用のプラーを使います。
キースイッチの上下の爪がスイッチをプレートに固定しているのですが、この爪を押し込むようにプラ―の爪を引っ掛けてまっすぐ引き抜きます。
「Megalodon Triple Knob Macro Pad」はCherryMX互換スイッチが交換用として使用できます。
私の個人的なオススメは以下のスイッチです。
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このあたりのスイッチは見た目もオシャレですし、LEDの光をよく拡散してくれます。
私のMegalodon Triple Knob Macro Padには透明キーキャップを使用するため、見た目が可愛くLEDの光を拡散してくれるWhite Lotusを採用しました。
茶軸のような軽めのタクタイルと、はっきりした底付き音が特徴的なスイッチです。
スイッチを差し込むときは、スイッチのピンが曲がってないことを確認してからまっすぐ差し込むようにします。
購入先
「Megalodon Triple Knob Macro Pad」は以下のサイトで購入する事ができます。
Keebmonkey
「おすすめ」サメ三つノブマクロパッドwww.keebmonkey.com
サメってなんだ?って思うかも知れません。
おそらく「Megalodon Triple Knob Macro Pad」の「Megalodon」のことでしょう多分。
makuake
makuakeの商品ページができ次第更新します。
オタク語り
構造としては最近よくあるスイッチプレートをスポンジで挟んだガスケットマウント構造に、スイッチプレートと基板の間にスポンジを詰め込んだ構造のようです。
打鍵感も柔らかめというほど柔らかすぎず、いい感じです。
マクロパッドのように文字入力をメインとしない使い方の場合、柔らかすぎると使いづらいような気がするので、このくらいがいいと思います。
後はこの裏側の部分ですが、底面だけにサンドブラスト処理をすることでマット地にしているという点が面白いと書きました。
もう少しよく観察すると、底面をサンドブラストしてからDOIOのロゴを彫っているようです。
これはロゴのエッジ部分がサンドブラストによって鈍ることを危惧した処理でしょうか。
よく観察すると製造工程が見えて面白いですね。
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おわりに
久しぶりに依頼を受けて記事を書きました。
積極的に募集はしておりませんが、定期的にこういう記事も書きたいですね。
本記事に対して問い合わせ等あれば遠慮なく私のDiscordまでどうぞ。
salicylic-acid3.hatenablog.com
この記事はMegalodon Triple Knob Macro Padの眩しさに目を細めながらNaked64SFv3 Proto3で書きました。