自作キーボード温泉街の歩き方

自作キーボードの世界は温泉に例えられます。自作キーボードの温泉街の楽しい歩き方を紹介します。

カスタムキーボード『kbd67mk2』を買ったよ!

 こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。

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今回は新しいキーボードを買ったのでそのレビュー兼ビルドログです。 

はじめに

書こう書こうと思って全然やれていませんでしたが、久しぶりのビルドログの記事です。

今回書くのは自作キーボードの中でもカスタムキーボードと呼ばれるジャンルのキーボードです。

カスタムキーボードとは

自作キーボードとカスタムキーボードを分ける明確な定義は余りありません。

自作キーボードと呼ばれる日本の文化のこれからの発展の先にカスタムキーボードの世界もあると思いますし。

今、日本の自作キーボード界隈で2者を分けているのは以下の観点だと私は認識しています。

自作キーボード

独特なレイアウトによる使用負荷軽減を主目的としたキーボード。

疲れ軽減のための分割や独特な配列だけでなく、組み立てる楽しみや使いこなす楽しみなどのホビーの要素も多分に含んでいる。

各種パーツのハンダ付けが必要なキットが多い。

分割型やカラムスタッガードなどのレイアウト設計が先で、質感や高級感は後の設計思想。(個人の感想です)

カスタムキーボード

既存のよく見られるキーボードに高級感や打ち心地などの要素を追加するキーボード。

金属削りだしのボディや真鍮製のウェイトが採用されている。

ダイオードMCUチップなどはすでにハンダ付けがされている場合が多く、スイッチなどの少数のハンダ付けだ完成することが多い。

質感や高級感が先で、レイアウトはロウスタッガードが基本でたまにオーソリニアの物が販売される程度で、やや保守的。(個人の感想です)

カスタムキーボードをより深く知るために

こちらの書籍がカスタムキーボードについてうまくまとまっており、また深みにいざなうのがうまいいるので、興味がある方は読んでみることをオススメします。

yushakobo.jp

kbd67mk2とは

67キーの65%キーボード※です。

画像

※ハッピーハッキングキーボードなどの60%キーボードの右側にカーソルキーと数キーが追加されたような形式。

 60%の右側のデフォルトレイヤーをカーソルにしたものとは異なる、既製品ではレア目なレイアウトです。

 パット見分かりやすいのは、エンターキーの右側にキーが一列あることが60%との分かりやすい見分け方です。

kbd67mk2はアルミ削りだしボディに真鍮製のウェイト、真鍮製のマウントプレートと、カスタムキーボードの最近のトレンドを押さえつつも$200弱という低価格に押さえられたとてもリーズナブル※なキーボードです。

※これでも安い方。スイッチとかキーキャップとか付いてなくても、この三倍とかするのが普通に秒で売り切れるのがカスタムキーボードの世界です。こわ。

購入はこちら。

KBD67v2 MKII Mechanical keyboard DIY KITkbdfans.com

ビルドログ

購入

最初はブラックを狙っていましたが、数秒で売り切れた模様であえなく敗退。

なんかゴニョゴニョして事前にカートに入れておくとか、PayPalのログインも事前に済ませておくとかのテクニックが必要らしいです。つらい。

まぁ紺色も好きだし、ということでDark Blueに即座に標的を変えて無事購入しました。

※その時は色見本やCGレンダリング等はなく、ただDark Blueという名前だけでした。まあ深めの紺色ならええやろ、という安易な考えでした。

発送~到着

通常、というかよくある方式としてGB(グループバイ)という形式で販売されます。

これは共同でお金を出し合い、ある程度の購入希望者が集まったところで製造をはじめる方式で、到着までに時間はかかるが在庫リスクなどが価格に乗っていないので安めに提供できるというメリットもあります。

今回のkbd67mk2はGB形式ではなく在庫販売形式なので、決済完了後2、3日で発送されました。

忘れた頃にやってくるご褒美感は少ないですが、このスピード感は非常に良いです。

この頃にダークブルーのCGレンダリング画像が公開され、少し首を捻ります。

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ダーク、ブルー?

開梱

というわけで開梱から。

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まず箱を出して感じるのはすごい重みと、破れ。

オイオイまじかよ、と開けてみると、中は無事でホッとしました。

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色が思っていた紺色と違うと困惑します。

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ライトブルー、では?

ま、まあレンダリングも見ずに買ったのは私ですし、そもそもレンダリングも参考にしかならないのでしょうがない。

※購入ページにはイメージと違う色であることを理由とする返品は受け付けないと明言してあります。

 みんなも気をつけましょうね!

マニュアルの確認

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マニュアルといっても英語の紙一枚。マジでこれだけ。

しょぼい英語力で読んでみると、組立はじめる前にキー入力テストをせよ、組立後の交換は受け付けられぬ、とのこと。

うん、テストは大事ですよね。

テストはOKナノを確認して、さて組立マニュアルはどこだ、と探すが見当たらない。

まぁ複雑な構造でもないし、はんだ付け不要のホットスワップキットなので手戻り不可になる行程もない。

ゆっくり慎重にやれば大丈夫だろう、ということで進めることに。

※後日商品ページに組立説明動画がアップロードされていました。

 当然英語なのでご注意を。

youtu.be

www.youtube.com

ケースの分解

仮組された状態で届くので、一旦完全に分解してからパーツを組み付けて行く必要があります。

ネジは完全には締められてなく、軽く浮いた状態で入っているが、とにかく固い!

同梱されていた六角レンチの細さにビビりつつ、慎重に回すとギギギギギと不穏な音がする。

怖い。

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ビビりながらも何とか分解します。

PCBを舐め回すように眺める

 マットブラック色っぽいPCBにエンボス加工っぽい表面加工がかっこいい。

ということで以後私の設計する7sKB、7sProにも取り入れるように。

PCBへのスタビライザーの取り付け

取り付け方はこっちの記事を参考に。

salicylic-acid3.hatenablog.com

買っておいた虎の子のeverglide製のスタビを使用します。

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PCBのトッププレートへの固定

今回は組立後に手軽にスイッチが外せるホットスワップ版を選択したので、スイッチが外れてもPCBが落ちないように固定する必要があります。

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写真の通り、スイッチをはめるトッププレートとPCBとをスペーサーを介してネジ止めします。

トッププレートのアッパーフレームへの固定

これまためちゃくちゃ固いネジを何とか締めて固定。

※どこかでトッププレートとアッパーフレームの間にマスキングテープを貼って遊びをなくすといいと見ましたので今度真似してみます。

アッパーフレームとボトムフレームをネジ止め

めちゃくちゃ固いネジをもう一回締めます。

しかし、結論から言うと、締まりませんでした。

途中からギギギギギとの金属音が鳴ってどうやっても締まらない。

また、二度締めて緩めてを繰り返したらネジ頭を嘗めてしまい、浮いたままに。。

kbdfansとの交渉

写真を送って状況を伝えると、送り返してくれれば代品を送るというので、問診票を英語で書いてkbdfansの大阪の転送拠点に送りました。

英語で書いて、というとインテリで格好いいですが、「スクリュー 閉まらない 英語」とか適当に検索して書いた気がします。

その後、メールでやり取りすると、青の生産数は少ないので少し時間がかかると返信がきました。

別の色でも良いよ、できれば黒がいいな、と伝えると変更してくれるとことなので即了解の返信をして、そして到着まで2ヶ月待ちました。

ビルドログ(リベンジ)

開梱

送ったままの資材で届きました。

しかもボコボコボロボロ。

まぁ中身は無事なのでセーフ。

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黒はやはりイメージ通りで格好いい。最高です。

PCBは交換前の物が取り付けてあったので一安心。

いや、意外と高いんですよ、スタビライザー。

ケースの分解

ネジは六角の鉄の黒ネジ(8mm)からプラスのステンレスネジ(6mm)へと変更されていました。

多分、8mmのネジは入らないと諦めたんだな。。

それでも相変わらずネジはギギギギギと鳴るけども。。。

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ネジの交換

アッパーフレームとボトムフレームをネジを交換します。

もうネジで悩むの嫌なので。。

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きしむ音はするが、なんとか締め切ることができました。嬉しい。

使ったネジはこちら。

jp.misumi-ec.com

キースイッチの取り付け

パチンパチンと小気味良い音を響かせながらink blackキースイッチをはめていきます。

一番楽しい工程ですね。

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ファームウェアを書き込む

ここで組立後にはリセットスイッチが押せないことに気づきます。

まぁキーマップにリセットキーコードが有るだろうと探しますが、kbd67mk2にはバリエーションがたくさんあり、どのファームウェアを使えばいいかわかりません。

一つずつどのキーマップを適用されているか調べると、ホットスワップ版は以下のものを使用するっぽいです。

qmk_firmware/keyboards/kbdfans/kbd67/mkiirgb at master · qmk/qmk_firmware · GitHub

※v1とv2はチップMCUのバージョン違いらしいです。結局私はもう一度分解してチップのバージョンを確かめました。v1でした。

感想

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カスタムキーボード初心者の私にとっては初の体験でした。

重さからくる打鍵時の安定性は既製品のものより遥かに高いです。

アルミ削り出しのケースはひんやりしていて、とても所有欲を満たしてくれます。

どのキーを押しても打鍵感にムラがなく、とても気持ちよく文章を書くことができます。

カスタムキーボード初心者にとてもオススメができるキーボードです。

実際私もいっぱいキーボードを持っている中でも使用頻度がかなり高いです。

余談

本キーボードにはHot swap版とSoldered版の二通り存在しており、その差異点は以下の通りです。

Hot swap版はレイアウトが固定で、LEDフルキーバックライトが搭載されています。

Soldered版はISOやスプリットスペースレイアウトへの対応が可能※で、1.2mmPCBを採用しているのでより打鍵感が柔らかいです。

※ユニバーサルプレートが別途必要?

なんとなくHot swap版を買ってしまいましたが、スプリットスペースをやりたかったのでSoldered版のPCBとプレートを追加で買いました。

おわりに

これからもこんな軽い感じで買ったキーボードのレビューなどをしていきたいと思います。

書きたいと思っているのはPolaris、Manta60、plaidって所ですかね…。

本記事について、なにか分からないことが有れば遠慮なく本記事のコメント欄か私のTwitterへどうぞ。

本記事はkbd67mk2 + Gateron ink blackで書きました。