自作キーボード温泉街の歩き方

自作キーボードの世界は温泉に例えられます。自作キーボードの温泉街の楽しい歩き方を紹介します。

(初心者編)7sKB/7sPro作者のVIAキーマップを使ってみよう

こんにちは。自キ温泉ガイドのサリチル酸です。

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半月ほど前に書いたVIAの使い方記事は結構反響をいただき、たくさん読んでもらいました。

しかしながら、使い方はこれ!後は自分でやってね!ではキーマップを煮詰める作業もやりづらいという声を頂いたので、私のキーマップの公開と、その使い方を解説したいと思います。

はじめに

本記事はVIAの使い方の記事を前提とした内容となっています。

分からない部分は適宜過去の記事の該当部分を示しますが、スムーズな導入のために以下の記事を一読していただくことをおすすめします。

salicylic-acid3.hatenablog.com

7sKB/7sPro作者のキーマップの使用環境と工夫

7sKB/7sPro作者、つまり私のキーマップは基本的に日本語配列の使用を基本としています。

これは職場のシンクライアントOSが日本語配列から変更不可である点、フリーデスク(自席がなく、毎日どこに座ってもよい制度)によって普通の日本語キーボードを触る機会が多いために、英語配列をデフォルトで使用できないためです。

自作キーボード使用者で、日本語キーボード配列を使用している人にとって最も困っていることといえば、キーキャップの記号の印字と実際に入力される記号が異なることにあります。

そのために色々な工夫を凝らして使いやすくカスタマイズしています。

7sKB/7sPro作者のキーマップのダウンロード

以下のリンクから私のキーマップをダウンロードします。

drive.google.com

VIAでキーマップをバックアップする

せっかく作ったキーマップが消えてしまっては勿体なので、適当な場所にバックアップしておきます。

バックアップは左側の「SAVE+LOAD」タブの「SAVE」で行います。

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キーマップを適用する

ダウンロードした私のキーマップを適用します。

適用は左側の「SAVE+LOAD」タブの「LOAD」で行います。

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キーマップを確認する

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なんじゃこら、よくわからない文字列が多いし、記号のあたりがグチャグチャじゃん、と気づく方も多いと思いますが、安心してください。一つずつ解説しますよ。

面倒くさい説明はいいから、とりあえず使ってみたい方はこちらからチートシートをダウンロードして印刷して眺めながら使ってみてください。

私の使用環境と記号ズレについて

私は日本語キーボードの環境で使用している為、英語キーボードを基本とするVIAの記号コードとはズレてしまいます。

具体的にどう違うかに付いてはこちらを参照してください。

実際に私のキーマップのチートシート(キーマップが分からないときに使用する紙)に日本語環境で実際に入力できる文字を書き出してみます。

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ちょ待てよ、親指キーになんかめっちゃ入ってるし、;(セミコロン)とか@(アットマーク)はどこに行ったんだよ?

ー(ハイフン)とかEnterとかBackSpaceとか色々ダブってんじゃねーか。

しかも一つのキーに複数のことが書いてあって訳わかんねえ。

というツッコミが聞こえてきそうです。

一つずつ解説していきます。

スペースキーの分割について

あなたはスペースキーって、左右どちらの親指で押しますか?

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私は右手で、上図の赤四角の位置で押します。

そうすると広大なスペースが余ってしまいます。

そこで、日本語入力でスペースの次によく押すキーのEnterキーを配置します。

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これでもまだ長い。親指はもうちょっと器用に動きます。

というわけで日本語入力でよく押すキーであるバックスペースとデリートキーを配置します。

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というわけで親指周りはこういうキーマップになりました。

一つのキーに2つの機能を載せることについて

これは長押しと短押しで機能を分けています。

例えばこれ。

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これは短押し(短く押す)で無変換キー、長く押し続けることでWindowsキーになっています。

私の場合、Windowsキーだけで使用することは殆どなく、主に「Win+D(全ウィンドウ最小化)」「Win+R(ファイル名を指定して実行)」「Win+E(新しいウインドウを開く)」で使用するため、このようにしています。

この設定方法はこちらを参照ください。

Anyへ設定用のキーコード例は以下です。

MT(MOD_LGUI, KC_MHEN)

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こちらも同じです。

エクセルシート内の改行等でAltキーとEnterを同時押しすることが多いので右側に配置しています。

Anyへ設定用のキーコード例は以下です。

MT(MOD_LALT, KC_HENK)

このように、長押しすることが無いキーに、長押しした場合に他の挙動をさせることで少ない指の動きで色々なことが出来るようになります。

レイヤーについて

レイヤーとはなにかについてはこちらを参照してください。

簡単に言うと、アルファベットキー等に他の機能を被せることが出来る機能です。

私はスペースキーとエンターキーを長押しすることはないので、長押し時にレイヤーが切り替わるようにしています。

具体的には以下のように設定します。

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LT(1,KC_ENT)

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スペースキーはLAYOUTに専用のキーコードがあるのでそれを利用しています。

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レイヤー3は押している間だけレイヤーを移動するMOを使用します。(HHKBのファンクションキー相当)

各レイヤーについて

チートシートに記載しています各レイヤーの構築思想と設定されているキーを解説します。

チートシートこちらからダウンロードしてください。

L1(記号、テンキーレイヤー)について

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左親指で押しながら入るレイヤーで、主に記号とテンキーを配置しています。

左手側にまとめた記号はよく使う括弧を人差し指と中指に、!マークは1キーの下に、?マークは!キーの隣に、後は使う順に並べています。

右手側にはテンキーとして使えるように並べており、今ではよほど経理に集中する時以外は外部テンキーが不要になっています。

L2(ファンクション、アローキーレイヤー)について

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右親指で押しながら入るレイヤーで、主にファンクションキーとアローキーを配置しています。

キー入力をしながらカーソルを移動するときに使用します。

※テンキーがデフォルトレイヤーにあるキーボードでも、私は必ずこのようにアローキーを入れています。もう手放せません。

左手側にはファンクションキーを配置しています。

※F1キーは誤爆するとめちゃくちゃウザいので削除しています。

私は使うかもしれないのでF1キー以外を並べていますが、よく使うキーのみにしてもいいと思います。

アローキーとコントロールキー、シフトキーはよく同時に使うのでF11キーとF12キーは以下のようにしています。

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MT(MOD_LCTRL, KC_F11)

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MT(MOD_LSFT, KC_F12)

L3(HHKBレイヤー)について

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説明不要なHHKBレイアウト準拠のレイアウトです。

トラックボールから持ち帰るとき、プリントスクリーンを使いたいときに使います。

まあ、あんまり使わないですね。

私の細かいカスタマイズについて

日本語キーボードのこのあたり、すごくもったいないと思いませんか?(個人の感想です)

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プログラムを書くのでなければセミコロン、コロンは殆ど使わないとおもいますし、括弧は遠くホームポジションからは届きづらいです。(個人の感想です)

ハイフンなんて昨今のカタカナ英語が増えてきているなか、なんでお前そんなに遠いんだよ近く寄れよ。

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というわけでハイフンが小指に移動してきました。

括弧はどうやっても使いづらいので、レイヤーの使いやすい部分に押し込みました。

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最後はこれ。全角半角キー。

これは手のひらで押すことを前提にしたキーです。

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ウインドウを移動するたびに全角半角が切り替わってそのたびに手元を見るのは面倒くさいのでここに仕込んでいます。

これは私のキーマップではだいたい左下に仕込むくらい気に入っています。

チートシートについて

チートシートこちらからダウンロードできます。

drive.google.com

自分で作成したキーマップにしたい場合はこちらからパワーポイントのチートシートをダウンロードし、自分で編集してください。

drive.google.com

PDF、パワポ以外の形式はいずれ準備しようと思いますが、未定です。

直接要望くれればすぐにやるかもしれませんので遠慮なくどうぞ。

補足:Mac用のキーコードについて

Macは使用したことがないのでよく分かりませんが、キーコード一覧を参照していると以下のように読み替えれば良さそうです。

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Mac版のVIAにはLeft WinがLeft Cmdのように見えているかもしれません。。

おわりに

VIAによってキーマップが自由に書き換えられるようになりましたが、どうやっていいか分からない方もいるかなと思い、私のキーマップの解説記事を書いてみました。

おそらくドンピシャで使える人は少ないと思いますが、考え方はなんとなくわかった方もいるのではないでしょうか。

本記事で何か分からないことがあれば遠慮なくコメント欄か私のTwitterへどうぞ。

本記事は7sProフルアクリルバージョンで書きました。